残波 28年
沖縄における減圧蒸留機の導入は、昭和50年代前半と言われる。
時期が断定出来ないのは、各酒造所が技術や機械導入時期を明かしていない為だが、
比嘉酒造(読谷)では、早くに公表し、女性でも飲み易い「残波」を売り出した。
昭和55年発売当初の残波は、赤い字「残波」が印象的で、
荒々しいラベルとは正反対に、フルーティーで飲み易い、ライトな味に仕上がっていた。
女性向けの呑み易さは、今でも健在ですが、当時から爆発的人気。
後に減圧蒸留の魅力が広がったのは、言うまでもない。
さて、人気を集めた減圧蒸留だが、
マイスターの講習会では、
「後留に出る高沸点の成分が得られず、味わいのある古酒には向かない」と、伝えられていた。
飲んでみないと分からないので、本日は30度だが当時のものをテイスティング。
その結果、以外にも評価は良かった。
以下は結果。
◆香が弱いが、減圧の香は無い。
◆味は軽快で甘みがある。
◆かすかな減圧の香と少々渋みが残る。
◆飲み易い。
◆うっすらと古酒香。
◆すっきりした味。甘み。ロックで飲みたい。
◆ソフト。やわらかく包む感じが良い。
◆華やかだが、味わいは30度。飲み易くスイスイいける。
◆スッキリとした呑み口で、一日中呑んでいたい。
◆甘さが舌に残る。
なかなかの結果でした。
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