2023年12月03日

国際酒税紛争



写真は、久米島のクラフトビールです。
産業まつりでのデビューでしたが、市町村のブースで販売されていました。
商品は5種類、シークヮーサー風味の「ペールエール」、「夏の日のセゾン」、
白ブドウの香りの「キャンプエール」、島の黒糖を使用した「黒糖ポーター」、
マンゴーを使用した「マンゴーセゾン」、すべて700円也。

さて、表題の国際酒税紛争についてですが、

私が大学時代(1983〜)、沖縄県だけ洋酒が安かったのを覚えています。

当時は洋酒が本土の半値ほどでした。

80年代初頭というとビジネス用のパソコンが出始め、日本車の生産が世界一になった頃。 

中曽根総理時ですが、80年代中頃の日本は経済成長が著しく、

貿易摩擦が問題化した頃だと記憶しています。

酒もイギリスのサッチャー首相から蒸留酒の関税等の指摘を受け、

GATT(関税に関する協定)に提訴され、日本は敗訴しました。

酒も、「国産品に対して保護的」として、改善することになりました。

国内焼酎の酒税は2倍になり、特級や1、2級の級別制度も廃止、

特級ウイスキー税額は半分、逆に2級は3倍の増税となり一本化されました。

 GATT勧告は、酒類市場に大きな影響を与えましたが、

それまで24倍あったウイスキーと焼酎の税率格差は6倍まで縮小されました。

目的とは裏腹に、高級イメージのウイスキーは、逆に安くなったことで品位を落とし、

贈答用から外れ、売上を落とし、焼酎との格差を広げる結果となった様です。

その状況にECは再び不安を示し、

1995年6月GATTから WTO(国際貿易機関)に変わった組織に提訴し、

バーボンやカナディアンを有するアメリカ、カナダも追附いして、

蒸留酒の酒税は一本化されました。

1996年11月1日の事です。

 焼酎の酒税は2.4倍に跳ね上がり、

25度1升あたり91円だった酒税は450円まで上がりました。(清酒の半分だった酒税は倍になった)

いみじくも、焼酎の日に敗訴したのが印象的です。

続く・・・。  


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2023年06月22日

新しい商品



南都さんは、色んな商品造りに取り組んでいます。

飲みやすさを追求した商品や古酒にして楽しみな商品と、幅がありますね。

泡盛業界全体で取り組んでもらいたいのですが、

各酒造所、自社の味もイメージもありますから、

伝統的な風味を変えたくない!

そんな感覚が壁になるんでしょうね。


しかし、嗜好品ですから、流行りなどで売れ筋が一変するのもあります。

かつてのグリーンボトルや奴樽蔵、くら、などなど。

ヒット商品は、斬新なものが多かった・・・。

昔、南都の社長には、「あのようなヒット商品は二度と出ないでしょうね・・・。」

と、沖大の口座で言われたこともありました。

でも、やはり商売人魂は、新たな商品開発ですね。

アイディアが、泡盛のイメージを変えますから、これからも応援します。  


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2013年04月21日

多良川の新酵母



多良川の新酵母が新聞掲載されていました。

昔の酵母はどの酵母だったのだろう?

自然酵母には、さまざまな種類があり、今後も酵母の発見は続くと思うが、

101号以前の1号酵母でさえ、発見された酵母だろうから、

持ち家菌のような酒造所で使われ続けた酵母は、

どのような酵母が使われていたのだろうか?

今度、酒造所で聞いてみなければいけない・・・。
  


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2010年04月28日

純女(いなぐ)★新里酒造



いなぐ・・・ですか?

なんか、エロさを感じるのは私だけでしょうか?

多分、語源としては、本土の”おなご”がそうでしょうから、

色っぽく感じるんです。



パッケージもピンク系で攻めてますし、女性ウケしそうですね。

味もソフトなアタックで、やさしい甘さが特徴です。

「工場」の表示が「工事」になっているのでしょうか?そこが気になりました・・・。

  


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2010年01月07日

酵母の話 2



写真は寅年の記念に掲載しました。

那覇市・西消防署近くの居酒屋「栄喜」のタイガース達磨です。

今年こそ、阪神の年でありたいですね。

今年も年賀状、ありがとう御座いました。

(栄喜の大東寿司は最高です。)


さて、酵母の話と言うより、

新商品で、味が変わると、直ぐにコレクターが動きます。

先日の「時雨」も、コレクターが旧商品探しに動いてると聞きましたが、

どう言っていいのか、困りますね~。

本当にその酒のファンが動くまでには、コレクターが目ざとく動いていると言う話ですが、

最近では、蒸留機が変わった「咲元」の商品も品薄だと聞きました。

困るのは、情報と同時に動くので、安い量販店のアルテックやプチショップなどから、

商品が先に無くなるんですよね。


新商品の「咲元44度」は、前の蒸留機の商品ですが、

今の蒸留機も、飲んでみるとシルキーな感じで、前の酒質と似ています。

(調整しているので当たり前の話ですが、形も特注で似ていました。)

度数は44度なので、親酒にも適していますし、

これまで持っている人には、仕次ぎ用としても良い商品。

一言で言えば、「くーす用には良い商品」です。

  


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2009年01月24日

ビール新製品 プリン体カット




24日朝刊掲載のビール新商品。

痛風の方にも飲んでもらえるビールの開発です。

ビールも止められませんな~・・。  


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2008年07月30日

瑞泉53度







新商品の瑞泉53度です。



案内の商品コンセプトは、古酒用の酒ですが飲んでみると、

以外にも甘さを感じ、ロックでもイける飲み口。

(首里酒なので、もっと辛口の新酒を想像していました。)

さすが53度の原酒らしく、深い味わいで、香りも満足度の高い商品です。

瓶のままでも、将来楽しみな酒です。



写真のお店は沖縄市泡瀬のてぃんがーら

この日は、新酒から古酒まで満足の夜でした。
  


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2007年05月08日

松藤50度  2



4月の27日に紹介した崎山酒造(松藤)の3日麹 原酒です。

わたしの購入は、東京の京王百貨店新宿でしたが、

先日、ある所で再び試飲。

そちらの情報では、「少量ですが今後限定販売にする準備がある」・・・と聞いたそうです。


さて、肝心の試飲ですが、亜硫酸ガスや硫化水素のような、

温泉地の臭い硫黄系の香りがします。

いわゆる蒸留直後の「ガス臭」ですが、かなりドキツイ挨拶。

香りが強いだけに、味の感覚は甘味を強く感じました。
(印象が強いだけに、口にした人には売れますよ。これは・・・)

そして、後味で甘味を引っ張らない。意外と、キレはあります。

私の感覚では、飲み頃は、今と15年後。

ガス臭が消えると、10年でもまだ満足しないかもしれません。

「松藤」本来の甘味が出るのは、かなり先を予感します?

実はこの系統の酒を平成7年に貰いました。(この頃はまだ3日麹ではないかも・・)

先日、試飲したところ、物足りない!・・・熟成はまだ先でした。

あくまで、私的見解ですよ。


しかし、東京でこの手の酒が、売れるとはかなりの泡盛ファンも増えました。ニコニコ

驚きです。

数年前の、小泉武夫先生の言葉を思い出します。

「日本人の食生活が欧米化してきた。
低カロリーな魚や野菜中心の食事から、高カロリーな肉中心の食事へと変わった為、
酒も日本酒から焼酎・・・つまり醸造酒から蒸留酒になってきた。
泡盛も蒸留酒。食文化の移行の波に乗って、売れている・・・

この50度は、変わり種ですが、泡盛のインパクトをストレートに伝える商品ですね。

ライトな蒸留酒が主流の中で、新酒としては究極です。

古酒つくり用にも、かなりお勧めな商品。

できれば抜群に熟成の早い甕を探して、育てたいものです。









  


Posted by 住職 at 06:53Comments(0)新商品

2007年04月23日

龍泉50度



新発売の龍泉の50度です。

度数を聞き、シャープ酒を想像しましたが、

テースティングしてみると、度数を感じないほど柔らかいアタック。

かなり良い酒です。

少し酸味も感じ、甘さもあり、味わいに深みもあります。

ロックでも美味しくいただけました。

去年は常盤の44度新酒が、1番の印象でしたが、これは今年の上位ランク間違い無し!

情報では、名護市内の与儀酒店で販売。  


Posted by 住職 at 20:07Comments(4)新商品

2007年04月17日

高嶺



早く掲載したかったのですが、販売日がわからず、今日になってしまいました。

高嶺酒造「於茂登古酒」です。

名酒会のオリジナル商品ですが、3種類が販売されています。



私は、東京品川区西五反田5-3-5 内藤商店 03-3493-6565で手配。

東京より送っていただきました。



2種類の甕熟成と、タンク熟成の3種類を一度に販売。

私も先日手に入れました。

今度のテースティング会で、試飲してみましょう。  


Posted by 住職 at 23:17Comments(0)新商品

2007年04月12日

琉夏



公設市場横の「琉夏」です。

思ったよりいい酒と、いいコメントをいただき、楽しかった~。

店の限定にいい酒が有り、ついつい買ってしまいました。

訪れた人の楽しみ・・・と言うことで、

ブログの掲載も、内容は内緒で(興味が湧く?)・・・と御願いされました。

私もお勧め・・・!と言うだけで、とめておきま~す!

  


Posted by 住職 at 22:54Comments(0)新商品

2007年03月20日

恩納20年



恩納酒造の20年です。

表示は20年60%、7年40%・・・昔で言う20年です。

ブログでコメントを頂いたように、15年が20年にニューリアル?のようです。



裏を見ると、喜屋武商店のPBがわかります。

限定商品はすべて、観光土産品店に卸されたようですが、

あまりの強気商売に、飲んでみたくなり

1合瓶を購入。(2200円でした)

4合瓶は8500円で、試飲も無く、仕方なく購入したのですが、

かなりの味です。・・・うまい!!

やはり、仕次ぎや、種酒といった考え方は、文化だと感じました。

30年の満座を思わせる「ざらざら」した舌触り。

香りは従来の満座とは違い、甘い香りも落ち着いています。

10年物は、あんなに香りが立ったイメージでしたが、

香りが閉じ込められ、甘味が凝縮されたような味です。

「満座の傑作」と噂される1978と似た味わいがあります。

限定商品ですが、私は8500円を安いと評価しました。

古酒感ある一般酒の中で、

私は「久米島の久米仙」の18年「球美」が1番安いと思いますが、

これもお勧めの古酒に加えちゃいます。

誰か試飲してコメントください。












  


Posted by 住職 at 19:44Comments(4)新商品

2007年03月16日

瑞泉吟



新発売の瑞泉吟(ズイセンギン)です。

30%の精米は本土で行っていると聞きました。

蒸留から1年を経て、デビューです。

泡盛の吟醸?



前後しますが、化粧箱にも金掛かってます。



ラベルには、商品PR。定価は1万円もします。

宮古島市誕生記念ボトルも横長のラベルでしたね。



もったいないので、この酒は開けず、

試飲はカラカラにて行います。

楽しみ!

  


Posted by 住職 at 17:08Comments(7)新商品

2007年03月15日

米の花



泡盛に醗酵した玄米を入れたリキュール、「米の花」です。

泡盛の表示はまずいのでは?

穀物を入れた焼酎で、酒造法に触れていそうですが、

まだ、販売しています。2900円。



濁り酒ですが、甘くて飲みやすく、20度の商品。

ビール2本飲むより、冷でコップ一杯の「米の花」

豆腐庸も合います。もともと泡盛ですから、あたりまえですか?  


Posted by 住職 at 15:47Comments(2)新商品

2007年03月11日

復刻

泡盛周辺を基本にしているのですが、

なかなか、記事になる情報が少なく、寂しい状況です。

調査したいことがあれば、コメントください。



少し遅れ気味ですが掲載します。

復刻版の37度暖流です。

カラカラで飲めます。(写真もカラカラのカウンター)

古酒ですが、37度もあれば、まだ粗い!。

ですが、置いておくとかなり伸びるはずです。

樽酒の甘味と香りの勉強は、ここから始まります。

これを飲んで・・・初めてスタートラインに立てる?

泡盛の力が、樽の香りを凌駕していくのを、感じなければ

いつまでも、泡盛樽貯蔵を認められない。

寂しいコメントしか言えない・・・ですよ!・・・ン・・ン・・・




  


Posted by 住職 at 20:09Comments(6)新商品