2011年07月31日

うんなまつりの限定品



恩納村の祭りの情報をリクエストされましたが、

私も今年は行っていませんで、情報提供出来ずに失礼しました。

先週のコメントに有りましたので、調べた結果を、

早速?掲載させていただきます。


浦添に住む私にとりまして、恩納村までの道のりは結構な距離でして、

それと、こちらの地元「てだこまつり」とも重なり、

いつも時間の都合が難しい状況にあります。(言い訳?)

脱線しますが、てだこまつりは夏休み入って始めの土日と決まっていまして、

他のまつりとの重複は、毎年、本部海洋祭り(沖縄No.1の花火祭)がありました。

ですが、今年はその祭りが前にずれ、浦添は大盛況でした。


実は、うんなまつりも、その本部祭りと関係してまして、

恐らく花火の時間までゆっくりと道のりを過ごすための、

丁度良い通り沿い(西海岸)の祭りという感覚があったのでは?

いつもは盛況だったのですが、今年はその事があり、

浦添とは逆に、客足が鈍かったと聞きました。

通り掛けで立ち寄る観光客も多かった!と言っては失礼ですが、

観光客は気ままなもので、見かけたイベントに飛びつく傾向にありますよね。

それでも、結構な賑わいになるわけで、お食事でも売上げは上がるというもの・・・。

恩納村には、沖縄一の大鍋もあり、美味しい牛汁も例年の話題。

今年は、少々売れ行きも悪かったのでしょうか?


それと、通りがかりの交通量についてで言えば、

今年から開通された恩納バイパスが、

祭り会場の国道をパスできるルートとなり、

地元の祭りのPRにも課題があったのかもしれません。

環境が違えば、客足が遠のくのは、どの祭りでも一緒ですが、

今年の恩納村は大きく変化の年だったとも感じます。

お酒の売上げも落ちたと聞きました。

祭り限定の萬座にも影響したとは、いつもと様相が違います。

事件です。


写真の酒は、今年ラベルが変わったまつり限定の萬座。

1972、1978、1981のビンテージ品は、格安で味もピカ一。

値段も3萬、3萬、2萬5千円とかで、格安の祭り限定商品です。

泡盛を飲むならクースですが、この萬座はクース文化の真髄に触れることが出来ます。

30年で・・・と言う人もいるかもですが、泡盛造りが厳しかったときの、

原酒の造りが良かった証明でも有ります。

泡盛文化の深さを知る為にも、この萬座3本は、勉強できる教科書です。

ちなみに、古酒の山川酒造さんが、「やまかわ」を40年で販売したときに、

同サイズで30万でしたから、リーズナブルを超えた価格帯です。

(今年も山川さんは、ビンテージ品を出すかも?です。)


沖縄の歴史からしても、72年は本土復帰の年。

78年が「730」の年。車が左側交通に変わったのが、この年の7月30日。

81年は、大きなニュースはないのですが、

思い出せるのは、やはり「ヤンバルクイナ」の発見ですかね。

琉球泡盛倶楽部の元理事の水島さんが、やんばるでスクープ映像を撮った年です。

地元沖縄の人にとっては、「あの年の・・・」と思い出せる記念の年かも知れません。

それぞれが、その雰囲気でゴールド、赤、黒のラベルで仕上がってます。

これまでに買った人とは違い、今年の商品は、ラベルが新調されたと言うことでした。

では、この辺で。





  


Posted by 住職 at 23:39Comments(4)泡盛

2011年07月30日

泡盛が一番



ただいま帰りました。

今週は、手術にてブログをお休みしましたが、ご心配お掛けしました。

火曜の朝一番で手術し、丸一日の安静を挟んで、約3日。

簡単な手術ではないんですが、現代の医学は凄いもんですよ。

という訳で、本日午前中、無事生還致しました。


入院中、6日の短い間とはいえ、クース会もあったりして、

やけにクースが恋しく、これほど泡盛好きかな俺?なんて考えたりしました。

しかし昨日、退院前の先生の忠告では、「しばらくは酒も禁酒ですよ!」

と釘を刺され、「2、3日ですか?」と聞くと、2週間くらいかな?と・・・キツッ”

「手術では、内臓が無理をしてますから・・・特に肝臓は押さえつけていたので、

時間を置いて、労わってから酒を飲んでください。」とマジモード!

「せめて、次の診察まで2週間(8月12日)ほどは、禁酒してくださいよ。」

と言われ、がっかり。

やっぱり、体に堪えんだろうな~と思いながらも、

退院も早いし、イイか!・・・と。

残念ですが、しばらく、呑み助の独り言のような記事は減るかもしれません。

それと、お腹を閉じたときの内側の膜?がくっつくまで、

重いものを持ったりするのも禁止だそうで・・・。

趣味のボウリングも1ヶ月くらい、お休み!だそうです。

これも、体力落ちそうですね。

辛い。。


写真は、豊見城中央病院から匂いのする忠孝酒造所「忠孝蔵」。

昔の沖縄旧家の瓦屋根のような造り。

コンクリートに昔風の設計はにくい演出ですよ。


隣の木造酒蔵を覗くとミニコンサートのようなセットがあったので、

訪ねると、予約で那覇バスのガイドがやっているそうです。

蔵は静かだし、音響良さそうで楽しそうですね。

不足だったな・・・。

  


Posted by 住職 at 18:35Comments(6)泡盛

2011年07月25日

酒が飲みたい!



酒を飲むな!と言われれば、飲みたくなるのが人情ですよ。

最近は、少しづつ飲むのが楽しみだったのに、明日から1週間だけ、体の修理に出かけます。

そんな理由で、ここ2日ばかり、飲むのを控えているんです。


さて、私事ではありますが、ここまで来るのに少し掛かりました。

病気の事です。

大したことは無い!と言われれば、終わるのですが、

世の中には、私のように悩んでいる人も多いと聞き、

誰かの為になればと考え、このブログを使って公開します。


病名:原発性アルドステロン症

副腎からの内分泌系(ホルモンバランスが崩れる)の病気です。

琉球泡盛倶楽部のメンバーにはドクターも居まして、

聞いたところ、「アルドステロン」は、体内の塩分調整に関係するそうです。

言われた通り、長年に亘って影響が出てきていました。

動脈硬化や高血圧、不眠症、脳出血、低カリウム欠症、倦怠感・・・、

普段の生活には、大きな影響は無い?のですが、

早期発見に越したことはない!という病気です。

私の場合は、血液検査の低カリウムから、数年間カリウム剤を飲んでいたのですが、

この度、原因が究明できました。

始めは腎臓を疑い、精密検査を受けたのですが、腎臓に異常は無く、

副腎を調べる運びとなったんです。

結果は、いわゆるホルモンバランスが崩れ、限界が近くなっている・・・という話。

で、早い話今回、副腎を一つ取る手術をすることになりました。

この病気は、最近詳しく解ってきたようで、

高血圧の10分の1ほどが、この疾患だと聞きました。

直すと、血圧の薬も減り、体調も順調になるようです。

でも、今までは、手術の副腎が最深部になるため、手術が難しく、

琉大病院などでも、よっぽどでないと投薬治療が主だったと聞きました。


しかし、最近では腹腔鏡手術が出来るので、体への負担も少なくなり、

1週間ほどの入院で手術出来るそうです。

私もそうあわてる手術でもないのですが、元がせっかちなので、

直ぐに切ってください!と言いました。

出来れば、病巣ではありますが、「中味の御汁とかできないですか?」と言ったら、

看護婦に苦笑いされてしまいました。

でも、早い時期に・・・と思っていると、願いは適うんですね!

金曜の手術日を決める診察で、

「火曜にキャンセルが出ましたので、空きが1人あります!」と聞き、

直ぐお願いした次第。

こんなタイミング二度と無いですヨ。

ここを逃すと、8月中は厳しかったとも・・・。

すると、仕事の出張もすべて伸びます。


という訳で、絶妙のタイミングで、出張先で酒を飲むために、明日から修理に行きます。

1週間ほど、お休みしますが、コメントは携帯で返せます。

では。

  


Posted by 住職 at 00:04Comments(3)泡盛

2011年07月19日

龍柱の有り方



写真の首里城模型&龍柱はロワジールホテルの2Fに展示されています。

実物の首里城の龍柱は、左右が向かい合う形で完成していますが、

1992年首里城復元時には、深い論議があったようです。


前回に掲載した絵葉書の写真は、戦前のものですが、

貴重な写真で、龍柱は前方を向いています。(コメント有難う御座います。)

歴史上、この龍の向きは「琉球の精神」の象徴として、扱われたのでしょうか?

侵略の時代には、何度も向きを変えらたようです。

そもそも、龍柱はどこを向いていたのか?という論議は、

古いマンガのような絵が第一級資料となった!と聞いています。

専門家に言わせると、

「あれはイラスト的な記録で、龍を解りやすく側面で書いている」

と、言っていました。

私(素人)でも、そんな風に感じました。

この件は、もっと論議が必要!という話が常にあります。

私もそう考える一人です。


その件で、考えた妄想には、

今回は何故、お互いを向いたのか?

本当にマンガのような絵が資料となり決定したのか?

実は、国の支持だったのでは?

私の想像でも広がりはあるのですが、真相は謎ということで終結です。


調査の方法は、他にもあったのでは?

首里城の歴史からしても、龍の位置からしても、

明らかに建造物の造りには、一つ一つ意味がありそうですし、

それをヒントに紐解くのが、本当の解決だと思うのですが、どうですか?


その昔、琉球には、神に通ずる多くの儀式がありました。

風水もありましたし、ユタもしました。

首里城が風水上のパワーポイントであるのも有名な話。

那覇を望む要の位置であることで、扇状地のような考えで説明すると、

北は安謝川、南は國場川の源に近い位置になる・・・。

一番大きな力が発揮出来る場所が、首里城内にあるそうです。

城の位置の決定にも、そんなことが係わるなら、

建物の柱や張りもすべてに決まりがあるはず・・・というのが通常です。


また、首里城には、屋根から龍柱まで33体の龍がいて、

天から降りた龍が、張りや玉座を通り、手摺から龍柱へ、

そして御庭から、那覇の街へ飛び出すかのようなイメージ。

首里城から、龍が世界に向けて琉球の力を発信するような願いがあるようで、

最後が向かい合うのは、そこで止まる印象です。

とても残念でなりません。


実は、平和の象徴「首里城」だから、

門をくぐると龍が攻撃的に鎌首を掲げているのはどうか?

どうも印象が悪い!との話もあったようです。

あのシーサーでも、各家庭に魔よけとして、

悪いものを払うために、外を向いています。

龍はそんなシーサー文化の代表でないと、いけないのでは?

攻撃的に人を向いている位の小さな気持ちの龍なら、始めから置かないですよね。

ちょっと残念な首里城の話でした。  


Posted by 住職 at 07:57Comments(0)スポット

2011年07月17日

最近の話



今日は那覇のワインショップ「クラレット」の姉妹店が、

ワイン会をしていまして、飲んできました。

昼間から女房と2人で酔っ払って、タクシーで帰ってきましたが、

帰宅後は熟睡でしたね。

久々のアルコール漬けの土曜日でした。

午前中は仕事でしたから、いいとして・・・。


最近、ブログに書き込まず手抜きしてますから、話が溜まっています。

酒造所は、山川、崎山と行って来ました。

山川さんでは、名酒会のPB「甕フィニッシュ」の情報が得られました。

とは言っても、県内では販売されておらず、本土の会員店だけの限定販売商品。

話を聞き、本土から手配しましたよ。

逆輸入ですね~。1升瓶単価4000円近くになりましたが、2本買いました。


出荷前に、甕で半年以上寝かせてフィニッシュ(仕上げ)した酒という意味でしたが、

柔らかい口当たりだそうで、果然興味が湧きました。

30度ですが、バランスの良い甕香があるんでしょうね。

今度、「クルール」に持ち込みますから、

県内の方で興味ある人は飲みに来てください。

ブログにはその後に、感想を書きましょう。


実はこの酒、酒造所内で置かれていた甕酒を見つけ、質問して解ったのですが、

今年から使っているという山川酒造の甕(昔から家にあった)というのに、

興味がありまして・・・、

私が見る限り、昔の喜納焼きと思うのですが、凄い良い形をしていました。

補修はしていたのですが、凄くいい酒を造りそうな雰囲気を醸しています。

「27本入った!」って仰っていました。

この甕だけでも飲んでみたいのですが、適わずでした。

造りは、4種から5種の甕酒をブレンドして加水し、

600本の限定で造るそうです。

シャム南蛮の甕もありましたね~。

飲むのが楽しみです。


45年古酒の話もしましたが、具体的には聞けませんでした。

それより、1971年の酒があるそうです。

それが、40年になるので、復帰前の味で商品化するかもです。

あくまで、企画前の話でしたから、具体的には未定ですが・・・。


崎山さんは、こちらも30度ですが、加水して瓶貯蔵した商品が、

酒造所限定の商品でありました。

加水して長く、なじみがあり落ち着いてるから美味いとの話でした。

こちらも楽しみです。


その他では、私の購入計画もあります。

今度は大量購入しそうですね。

久々に・・・。

これが一番の楽しみですかね?

という近況でした。
  


Posted by 住職 at 00:14Comments(1)泡盛

2011年07月13日

ビールの話題



震災の影響でビールの売上げが落ちている!との記事が、沖縄タイムスにありました。

確かに酒類の売上げは、この不景気で軒並み下落。

加えて震災の影響は大きいと思います。

でも、考えると原発の影響で、首都圏の節電意識は高くなっているので、

猛暑の中、せめてビールくらいは・・・と考えるのですが、

そう甘くはないんですね。


しかし、ビール業界の売上げを上げるもう一つの商品を忘れちゃいませんか?

そうです!

ノンアルコールビールという「酒」じゃない飲み物。

落ち込む売上げをカバーして余る売上げがあるのでは?


根っから酒のみの県民性?沖縄県においても、最近はよく見かけます。

というより、私も飲んでいます。

最初は「こんなの誰が飲むんだ!」といっていた人達・・・。

泣く泣く手を出しているところを見ます。


スナックなどでは、ウーロンやコーラのソフトドリンクはしらけますし、

店側も売上げがあるので、ソフトではテンションが上がらずでしたが、

このノンアルコールビールは、なんと!ビールと同じ値段。

酒を飲まないといっても、うれしいお客さんに早代わり!

居酒屋でも注文が増えていますよ。


妊婦や下戸まで、この商品は飲めます!

ハイボールブームも他所に、向かうとこ敵無しのノンアルコールエリア。

更に魅力を増すのに、「無糖」、「無脂肪」、「低プリン体」という分野売り!

あれ強敵。勝てないですよ。

静かに、でもかなり?売上げを伸ばしています。

病気の防止にもなるので、1石何鳥でしょうか?


こうなったら、ノンアルコール泡盛というのも、出来ないでしょうか?

モロミ酢も入れて、翌日の体調も絶好調!となれば、

酒の締めにも飲む人が出ますよね。

くれぐれも、糖分はダメですから、泡盛風味という仕上がりで・・・。

石川酒造に相談しましょうかね~。  


Posted by 住職 at 22:00Comments(2)洋酒

2011年07月12日

テイスティング結果



某百貨店の周年記念ボトル10種をテイスティングしました。


コメントにも返しましたが、テイスティングには主観が入るので、

出来るだけ希釈して薄めて・・・書きますニコニコ


今回の10種類は、全て10年古酒。

オーダーとしては、各酒造所には4合(720ml)で、

2580円の売値(卸値が同額ですよ。きっと・・・)が条件で、発注を受け、

出せるお酒を厳選し、出荷したと思われます。

度数がバラバラなところでも、想像できますが、

酒造所間に、足並みを揃える感覚が無いのは、少し淋しいですね~・・・。

ある意味、オーダーに忠実に応えた結果が、この商品だったということで、

テイスティングに入ります。


1.久米島の久米仙

  35度でした。久米久米さんが、一番43度を出しそうな感覚だったのですが、
  35度はなにかある!と思いつつ・・・。
  香りと味わいのバランスの良さを感じました。
  ミネラル感もありながら、油分もあり、古酒香もほんのりとありました。
  他の人からは、以外(いつもの味と違い)と美味しかったという意見も有りました。


2.沖之光
  
  35度。飲みやすい感覚の古酒。ドライ感があり、ミネラルも中庸。 
  10本中では、癖も少なく女性向きの柔らかい口当たり。
  

3.美わしき古里
  
  43度。厚みがあり、しっかりした味わい。
  ミネラル感もあり、固さもあるが、時間を置くと香りの変化も解りやすい。
  アフターも十分長く感じました。
  以前の「今帰仁城」と同じ酒ですかね?


4.請福
  
  40度。前回は43度だった?。という記憶ですが、
  前回が非常によかっただけに、厳しい採点になりそうです・・・
  が、見事に返り討ちでした。
  香りは一番立っていたと感じました。
  15年と言われても信じてしまう古酒香があります。
  40度ですが、満足感は高い酒でした。
  代表的はバニラ香。柔らかく、バランスも良く、残り香も長かった。


5.残波

  35度でした。
  辛味、苦味もありますが、厚みがあり、いつもの残波とは明らかに違います。
  味わいは、含んで1テンポ遅く中押しで来ました。
  甕感を感じましたが、表示は無いので解りません。
  残り香もしっかりとしていました。
  いつもの残波とは違った味わいで、皆さんの評価も良かったです。


6.瑞穂

  40度。今回の40度は、請福と2種類。
  香りは請福がリードかと・・・。
  味わいは、こちらの特徴が強く残りました。
  甕の味わいが強く出ていた感があります。
  甕の味の馴染みでは、もう少し置いておきたい感覚に駆られました。
  元気さ(油分)は感じましたので、今後も熟成が楽しみです。
  (恐らく10年以上の古い甕酒がブレンドされています。)


7.忠孝

  レギュラーの10年42度で、工場販売される古酒をそのまま詰めたそうです。
  ミネラリーで、骨格があり、満足感のある味わいです。
  元気もあり、女性的ナ香りもありながら、力強い。
  べた褒めするメンバーも居ました。
  私も評価は高いです。
  工場で買うと、1升12000円ですから、かなりお得です。


8.海乃邦

  43度です。10年と言えば海乃邦ですが、この酒は、熟成の谷間を感じました。
  力はありますが、さわやかな香りもあり、少し刺す味わいもあります。
  飲ませ上手になれる酒です。
  あと2年すると、化けるかな?


9.瑞泉
  
  今回の10種のなかでも、結構評判良かったのがこの瑞泉43度。
  知事賞などでは、甕酒で40度~43度と度数が安定しないのですが、
  今回は43度と、甕ではないのか?
  10年「おもろ43度」にも似ていますが、
  こちらの方がオイリーにも、感じるのは私だけでしょうか。
  ナッツ様、重さ、満足感は高かったです。


10.久米仙
  
  42度樽酒。樽の香り強し。
  奴樽蔵の透明ボトルで、色が確認できます。
  シンプルな樽香で勝負していますが、この度数と年数ですと、
  まだの難さがあります。
  あと10年すると、このメンツでも、充分勝負できます。
  樽酒の奥深さは、こんな酒(樽香の強い)を購入して、
  比較テイスティングすることが、大事。
  毎年飲むと、樽酒の順位が上がっていくのに驚きますが、
  まだ、知られていません。
  樽香が熟成感を落としていますが、確実に伸びます。


以上が、全種のテイスティング感想です。

この店では、私を呼んでもらえば、この他にも酒を加えて味わえます。(笑)

でも色んな取り組み方で、酒をボトリングしていると感じました。

次回も楽しみですね。


しばらくは、店頭にあると思いますが、それぞれの責任でお買い求め下さい。

感想はあくまで私の感覚ですから、自分の舌でお確かめを! 
  


Posted by 住職 at 22:00Comments(10)泡盛

2011年07月09日

周年記念ボトル



ある店の周年で販売されたPBが10本ありました。

いずれも、10年古酒で、レギュラーで販売されていないものもありました。

あまりに多いので、店に購入していただき、皆で飲めたら・・・

と話したところ、快く快諾してもらいましたので、

本日、夜8時から、そこで試飲会をすることとなりました。


東町のモナコ裏、東町ガーデンビル4F「クルール」、予算、3000円。

飲み放題ではありませんので、あしからず・・・。

いい古酒を飲んで、自分の購入に繋げてもらえばよろしいのでは?

ということで。
  


Posted by 住職 at 17:04Comments(4)泡盛

2011年07月08日

35年古酒 3



写真と記事は無関係です。


話ついでに、もう少し・・・。

甕酒の熟成感について、我々はどれくらい学んでいるのか?

甕酒批判に触れることがあったので、私の見解を書いてみます。


自分の経験でも、甕酒は難しいと思います。

でも、「瓶の最高」と感じたクースと、「甕の最高」と感じたクースでは、

私的には、甕の方が深い味わいのクースと感じました。

嗜好品だから、人それぞれ。と言われれば終わりますが、

理屈で言うと、泡盛好きには容器由来の香りを嫌う人が居ることも確かです。

例えば、樽酒は泡盛の香りを大きく損なっているから、好まない人も多いと感じます。

泡盛では、「邪道」とまで言う人がいます。

甕酒も同じ類のもの。

鑑評会でも、シャム南蛮甕が除外されたり、樽酒も表彰からは対象外。

税務署の指導的立場からは、決して品質の良い評価ではないのが、

悲しい結果にも繋がっています。

でも、甕や樽などの容器に由来する風味は、

例えるなら調味料と一緒で、許される味が加わり、泡盛のクースになる段階で、

その香りが、泡盛の力に凌駕されていくのであれば、風味は深みが増すはず・・・。

解り難いですか?


加えて書くと、

良い香りは「香」、悪い香りは「臭」という話題に触れたこともあります。

そういう意味では、樽は「樽香」と表現し、間違いなく「香」に分類される。

泡盛には、酒自体で熟成する特性があるので、

人によっては、究極までその特性を追うのが、良いという考えもあります。

純粋な考えも、有りと言えば有りです。


ですが、甕もまた文化。

味を求めるより、歴史を調べれば簡単。

「甕派」と「瓶派」でいうと、瓶は間違いなく戦後の新しい感覚です。

泡盛は、貯蔵熟成、仕次ぎ、作法、全てを含め、甕無しでは語れない。


詳しく言えば、甕派と瓶派に分かれるクース愛好家は、戦後の対決で、

泡盛自体の熟成感などは、歴史が浅いとも言えます。

(それを言うと元も子もないか?)


そして、話を戻しますが、

どちらの派閥も、どこまでの甕酒を飲んで、そういっているのか?

勉強が浅くは無いか?という疑問も湧きます。

それには更に、瓶派はビジネス的な感覚が入っていないか?とか、

投資価値などを除いて、純粋にクースを語ってみたら、

良さのPRは甕酒ほどあるのか?なんてことも考えたりします。


私も、クース暦20年を超えるが、

クースの寿命からすると、まだまだヒヨコ。。

知識なんてレベルではないと感じています。

泡盛の奥深さはハンパじゃない。

特に甕酒は、少ない経験でも、甕のパワーを何度も感じている。

今言えるのは、そんな経験も少なくして、甕批判をする段階ではないのでは?

ということは、つよく感じています。


甕は詰めた直後は、溶出する成分があるから、必ず味が崩れる。

そのバランスもいずれは原酒の力が凌駕します。

あの香りの強い樽酒でも、泡盛は30年もすると、泡盛の香りになっている。

甕のミネラル感なんて、時間は掛かろうが、超えられないことはない。

その証拠に、最近はうっすら赤い甕も良い甕香が残る・・・などと、

ひそかに囁かれている。


それともう一つは、シャム南蛮の特徴であるキャラメリゼな味は、

甕詰め当初はどんな味だったのか?と考えたとき、

シャムの特徴としては、強いミネラリーな味が当初の特徴としてある。

それが後に、あのキャラメル的な味に変わるのではないか?と考えている。


甕は難しい。

「シャム南蛮は、ほとんど失敗」などと、

付き合いもせず、苦労もなしに、聞いた話で非難するなら、

クースの神様に罰が当たる!と思うのですがどうですか?  


Posted by 住職 at 22:00Comments(1)泡盛

2011年07月06日

35年古酒 2



厳しい話をしたい。

クースの話をするときには、話の中心に、クースのご意見番というか?

知っている人が居るもんである。

耳を傾けると、楽しげな話も多いのだが、耳を不咲きたくなる話もある。

特に、人の古酒の話は、尾ひれがついてエスカレートする可能性もあるので、

私は、悪い話は一切するべきではない!と思う。


素人に説明するのに、自分の失敗談を話すなら、いざ知らず、

人のことを話すなど、自分の信用も疑われ兼ねない。

そこは、古酒にも失礼だし、最低のルールとして、持ち主の名前は伏せるべきだろう。

人の失敗を、自分の教本として、同じ轍は踏まないで・・・

という気持ちは、重々解るが、

人の失敗談も度が過ぎると、その人が笑いものにもなれば、

自分の知識が上位とも思え、いやらしくも思える。

注意したい。


続く・・・。

  


Posted by 住職 at 22:00Comments(1)泡盛

2011年07月06日

35年古酒 1



先日ある集まりでのこと。

その集まりは、古酒持ちの〇回忌で、35年古酒が振舞われていた。

振舞うといっても、故人の残した貴重なクースだし、

甕酒でもあったので、「1人に極少量!」と厳格なルールがあった。(後で聞きました)

私は途中参加で、「あの古酒は飲んだか?」と言われ、

いそいそと会場内、探して飲ませて頂いた。


その際のことだが、クースは「奥さんから任された!」という、番人が管理していた。

仕切りが高いな~・・・と思いながらも、当然といえば、当然。

そうでもしなければ、即完売である・・。

そこは礼儀正しく、今会場に来た事を告げ、飲ませて貰おうかとお願いすると、

「〇〇会の人ですか?」と訪ねられ、「そうです!」と答える。

やっと、話題のクースに在りつけた。


さすが故人の極上クース・・・、敷居が高い!と思ったのも、つかの間。

その番人の友人が、私の注ぐのに便乗して、

私の後方から盃を出してきた。

酒の席もあるが、ルールが緩い。

「奥さんに怒られるよ!」と言いつつも、しょうがない顔で、それにも注いでいた。

私に注ぐまでの厳格さも、一気に吹っ飛んでしまった。

酒も浮かばれないな~。と思いながら、頂くと、

納得の酒という感想ではなかったので、安心したというか、気抜けしたというか・・・。

でも、なかなかの酒ではあったが・・・、

注いだ番人は、私の表情を見るでもなく、

ただ、周りの友人からねだられることを回避するので目一杯。

故人のクースで、クース談義をする事も無く、

クース的には、淋しい時間にも思えた。


こんな場所での、古酒の扱いも難しいな・・・と考えた時間でした。

続く・・・。
  


Posted by 住職 at 06:20Comments(0)泡盛