島武己さんの沖展歴
20年前の沖展の図録の中に、
沖展の受賞者の記録があります。
島武己さんが奨励賞に入選したのは、私も生まれる前の1961年。
第13回に名前がありました。
本人の年齢は、18歳。
今の80代の巨匠が若く犇めく時代。
沖展賞は、次郎さんの息子、敏男さんの時代
100人ほどのエントリーから、18歳で奨励賞を受賞しています。
翌年、19歳で沖展賞。
そして20歳でも、沖展賞と2年連続。
ちょっと、尋常じゃないのが解ります。
ちなみに、武己さんは、その後、放浪の旅に出て、
本土の古窯を見て回り、素焼きの世界に入り、沖縄に窯を立ち上げるのですが、
すれ違いで、壺屋に入った國吉清尚さんは、66年に奨励賞を受賞。
変わりものが多かったので、沖展受賞はその1回です。
コンテストの受賞は、一概にセンスを表すものではないですが、
同じ時代に壺屋ですれ違い、
いつから知ってお互いを認め合ったのか?
意識していたのは、間違いない!と思うのですが、
まるで、「太陽」と「月」の様です。
2人を知っている人は、島武己さんを、「月」と言いますが・・・。
私は、日食の時の月みたい!とも思えます。
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