酒甕の良し悪し

住職

2010年09月17日 12:01



写真は、忠孝酒造所の酒甕です。

58号沿い(新都心)の居酒屋「宴」の入口に、

2斗以上あるこの甕が2つ並んでいるのは、圧巻です。


忠孝酒造所は、県内でいち早く自社窯を築き、

酒造りと平行して、甕の研究をしています。

「昔から酒造所が、酒甕を造らないのは、甕酒が無くなる責任を負えないから・・・」

と言う定石を自ら破り、酒造所の信頼を向上し、又、甕詰めの責任を広げました。

忠孝酒造では代表自信が、轆轤に向かい甕を製作した話も有名です。

私もクース好きのハシクレなので、甕酒はそこそこ勉強しています。

その裏には、尋常でない努力と経費が費やされたに違いありません。

そして、研究上、甕だけでなく蓋・シリコンキャップなどの信用も加わりました。

蓋酒の失敗の多くは、蓋周りとも言われますが、

その失敗が激減したのも、忠孝酒造の飽くなきチャレンジへの結果だと思います。

その証拠に、今日のシリコンキャップの普及は、忠孝の南蛮甕発売時期と同時期であることは明白です。

近年では、長期における甕熟成が、連続して知事賞を受賞するなど、

県内クースファンの期待にも答えてくれています。

このことは、数十年に亘る研究努力の成果で、すばらしい功績だと感じます。

(私は、酒造所の回し者ではありませんよ・・・)


泡盛マイスター協会が、ヘリオス酒造の甕を販売してる内容の新聞記事を見ました。

上説した忠孝の甕や、実績のある甕も数多い中、

公益法人が、一つの酒造所の甕を取り上げるのはどうだ?との意見もあったので一言。

無釉なのは勿論、使い易さや熟成効果まで、能力の高い甕が増えてきました。

クースファンの関心は高く、陶工も応えるべく酒甕製作は、日々努力しています。

が、知りたいのは、それぞれの製品特性です。

これからは、種類も増えましたので、甕の違いが、示されないといけません。

ヘリオスの「主甕」は、ポールロリマー氏が協力し、築かれました。

改めてマイスター協会がマスコミを使い、薦める商品として、

当初とどこが変わったかが知りたいと思いました。

強調してくれれば、私も興味が湧きます。

頑張れ公益法人。

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