酒甕の良し悪し
写真は、忠孝酒造所の酒甕です。
58号沿い(新都心)の居酒屋「宴」の入口に、
2斗以上あるこの甕が2つ並んでいるのは、圧巻です。
忠孝酒造所は、県内でいち早く自社窯を築き、
酒造りと平行して、甕の研究をしています。
「昔から酒造所が、酒甕を造らないのは、甕酒が無くなる責任を負えないから・・・」
と言う定石を自ら破り、酒造所の信頼を向上し、又、甕詰めの責任を広げました。
忠孝酒造では代表自信が、轆轤に向かい甕を製作した話も有名です。
私もクース好きのハシクレなので、甕酒はそこそこ勉強しています。
その裏には、尋常でない努力と経費が費やされたに違いありません。
そして、研究上、甕だけでなく蓋・シリコンキャップなどの信用も加わりました。
蓋酒の失敗の多くは、蓋周りとも言われますが、
その失敗が激減したのも、忠孝酒造の飽くなきチャレンジへの結果だと思います。
その証拠に、今日のシリコンキャップの普及は、忠孝の南蛮甕発売時期と同時期であることは明白です。
近年では、長期における甕熟成が、連続して知事賞を受賞するなど、
県内クースファンの期待にも答えてくれています。
このことは、数十年に亘る研究努力の成果で、すばらしい功績だと感じます。
(私は、酒造所の回し者ではありませんよ・・・)
泡盛マイスター協会が、ヘリオス酒造の甕を販売してる内容の新聞記事を見ました。
上説した忠孝の甕や、実績のある甕も数多い中、
公益法人が、一つの酒造所の甕を取り上げるのはどうだ?との意見もあったので一言。
無釉なのは勿論、使い易さや熟成効果まで、能力の高い甕が増えてきました。
クースファンの関心は高く、陶工も応えるべく酒甕製作は、日々努力しています。
が、知りたいのは、それぞれの製品特性です。
これからは、種類も増えましたので、甕の違いが、示されないといけません。
ヘリオスの「主甕」は、ポールロリマー氏が協力し、築かれました。
改めてマイスター協会がマスコミを使い、薦める商品として、
当初とどこが変わったかが知りたいと思いました。
強調してくれれば、私も興味が湧きます。
頑張れ公益法人。
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