先日のテレビで、宮大工の特集をしてました。
職人の話で、今はやりの匠関連・・・。
日本にある文化財で、木造建築物のほとんどは檜で建てられている話で、
宮大工は檜の使い方を代々請けついでいる・・・等々。
その中に、檜は建設資材として優れているとの説明があり、
それは自ら持つ油分が、素材としての寿命を延ばしている・・・という話でした。
加えて、宮大工は、木は生育したそのままに使え!という習わしに従い、
生えていたまま、方向を変えずに柱材などに使用することで、
日の当たる方向など、木肌(日光からの強度)や風への耐久力など、
自然のままに得られた強度を最大限に活かして建築すれば、より強い建築物ができるという。
檜の油は、自己防衛に必要な良質な油を精製する。
檜風呂などのあの香りは、油が元となっているのだが、他の植物の油脂分とは違い、
殺菌力が高く、カビの発生にも強いと聞いた。
この油は、自生している場所によって、蓄えられる物で、
杉などの育成の早い植物とは違い、檜は生きるために風当たりの強い尾根や、
日の当たらない窪地などに生育し、ゆっくりと成長しながら蓄える油らしい・・・。
それで、香りのある良い木材となるらしい。
殺菌作用も含め、いろんな効能があるようで、檜の林には蜘蛛の巣も無いそうだ。
カビが生えにくい材質は、風呂に適している。
老舗寿司屋の冷蔵庫周りやカウンター、道具箱に至るまで、檜だったのも放送された。
更に、檜が凄いのは、作って200年くらいまで強度を増す特徴にもあった。
100年くらいの家の解体では、釘が抜けにくいとも聞く。
200年をピークに、1000年くらいまで、徐々に強度が落ちるが、
建て替えまでに、1000年以上の耐久性は、他に類を見ない。
正に、木材の王様!
前振りが長くなったが、酒部屋を作る際、酒造所の古酒蔵周りは、
是非、檜を使うべきだと感じた。
それと、油については、泡盛の油脂成分に共通し、寿命に通じるものがある。
泡盛も良質の油脂成分を含ませるため、濾過を押さえ造れれば、
今よりも長期熟成が可能な泡盛原酒になるのか?
そんな事を考えながら、番組を見ました。