2024年01月20日

2024年特注品 1

2024年特注品 1

昨年11月の半ばに、「出麹の状態が良く、気温も下がってきているので、

今回の麹で仕込みをしますか?」と電話があった。

恩納酒造は、以前から汲み水歩合を落とした酒を特注していた。

今回も年末に、同じような提案をしたのだが、

今まで以上の150%まで落とした造りを依頼していた。

2024年特注品 1

汲み水歩合とは、王府時代は130%以下で製造してた話もある。

泡盛業界では国税の指導で、180%程度と聞いているが、

昔と今ではどう違うのか?

やはり、発酵のバランスは菌の仕事なので若干変わると思う。

私が感じる一番の違いは、味そのもの。

汲み水歩合が低いほうが、一段と複雑さを感じ、味に濃厚さを感じる。

熟成した後の古酒の味わいも、確実に差が出ると直感した。

酒の誉め言葉で言うと、伸びの効く酒tいう事になる。

2024年特注品 1

光の関係で、全体では赤茶けて見えるが、

写真を見て、仕込みをお願いした。


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Posted by 住職 at 22:00│Comments(2)泡盛
この記事へのコメント
住職様いつもブログ楽しみにしてます。特注の萬座試飲されましたか?
味のほうはどんな感じでしょうか?
大分以前の記事の白黒ラベルの萬座は、当時今までにないにおいだったみたいでしたが、それに匹敵するか、それ以上なのか興味があります。
10年古酒になると物凄いでしょうね。
とても楽しみです。
Posted by みっちゃん at 2024年01月20日 23:24
コメントありがとうございます。
以前にも白黒ラベルの萬座を造りましたが、
それにも増して、濃厚さを感じてます。

汲み水歩合を詰めると、
若干の蒸留時間の短縮が有ります。
それにより、エタノールと共上がりする
何らかの成分があると思います。
伊平屋、龍泉、その他の酒も、
味の特徴は保ちつつも、
濃厚感を感じますので、
プラスαで何かが加わっている。
その結果、熟成は複雑になる…
熟成は遅くなる!という感覚はあるのですが、
それが、逆に早く感じる。
あくまで、飲んだ感覚です。

普通、ブレンドなどで得られる複雑さは、
熟成が遅くなる。(私の感覚です)
それが、汲み水を詰めると、厚みが増すのに
熟成が早い!と感じるのは、
初めての感覚です。
あくまで、予測ですが温度分離する成分が、
何か混入し、その成分が、
熟成感に影響してると考えてます。
香り成分に変わるのが、早い何かが入ってくる!
とか…です。
一番感じたのは、伊平屋です。
5年で、かなり変わっています。
もしかして、縦型蒸留器の方が、
分かりやすいかも、ですが、
萬座も早いと感じていますよ。
結果は、10年後と思ってます。
^_^
Posted by 住職 at 2024年01月22日 07:52
 
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