2024年03月30日

仕上がり

仕上がり

酒の設計!という言葉を聞いたことがあると思います。

清酒において、杜氏が派遣されることがあった時代、(今は専属で杜氏が居ます)

酒造所のオーナーが目指す酒の仕上がり、風味や味わいを聞き、

杜氏がどんな造り方をするか?そんな工程一切を、設計と呼んだりする!との理解です。

泡盛の場合、出来あがった直後よりも、

古酒になった時、10年後、20年後の味わいが重要です。

直ぐ飲むタイプの泡盛は、原酒に加水やろ過をし、飲み易くすればよい・・・。

しかし、クースの設計となると、ボディーのしっかりした、

熟成を創造できる複雑な味でないと!と考えます。

私もリクエストして、特別に造ってもらいますが、

先ずは、濾過を落とす。

出来るだけ手を加えない!が基本です。

蒸留はいつも通り、その酒造所の原酒が基本。

カットを速め、度数を高くすると、熟成の変化に想像が出来なくなる。

そのカットは、蒸留の終わるタイミングですが、

かなり微妙で、古酒の仕上りを大きく作用する技術の1つです。

造りの途中工程の1つ1つも十分技術がいりますが、

清酒の「設計」と言うのと、泡盛が同じ意味合いで使うとすると、

やはり、最終の口にする古酒を想像して造ってほしい・・・と思ったりします。

何を言っているか?難しいのですが、分かってほしいんですよね~。


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Posted by 住職 at 22:00│Comments(2)泡盛
この記事へのコメント
コメント失礼致します。

くーすになる為のポテンシャル。
その事を念頭において、高濃度の泡盛はお酒造りして欲しいですね。
Posted by みっちゃん at 2024年04月02日 06:35
コロナ前に話したことありますよ。
泡盛フェスタで限定で売る話が出てましたが、
コロナで話が潰れました。
Posted by 住職 at 2024年04月02日 10:53
 
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