2023年12月11日
お湯割り

写真は、清酒になりましたが、お湯割りの件です。
朝夕すっかり、寒くなりまして、お湯割りの時期になりました。
私はお湯割りは苦手ですが、勉強すると、飲めるかも・・・です。
昔の人は、お湯割りも多かった・・・という話には、裏があって、
濾過の技術が低かった時代、酒には油分が多く、
開封して、キャップに酒を取り、お神酒の様に撒いてた・・・という話も聞きます。
あれは、浮いている油を取っている。または、酸化した油が香りを悪くしている等などの理由です。
濾過が進んだ今では、ほとんど見なくなりましたが、
お湯割りでは、その油も溶けてなくなるので、
飲み易かったかもしれません。
お湯割りの勉強とは、やはり温度です。
グラスに注ぐときの、お湯が先か、酒が先か?という話もありましたが、
あれも温度が関係しています。
常温では、アルコールの比重が軽いので、先に酒を入れておくと、
水を入れたとき、酒が上に上がり混ざりが良い・・・。
でも、お湯になると、水も比重が軽くなる・・・。
30度の酒ではほぼ一緒となり、お湯が先であればグラスを温め、
混ざりやすくなります。
それよりも重要なのは、お湯割りの温度です。
出来上がり温度で、40度~45度だと、沸騰しているお湯は温度が高すぎる。
5 : 5 のお湯割りだと、80度くらいが適当だと言われています。
あまり熱いとアルコールが飛び、むせる!
そういう理由で嫌う人(私も)もいますが、
温度が50度以上になると、アルコールがより飛びやすくなります。
混ぜたところで温度50度以下・・・。絶妙な技術なんです。
お湯割り造りにも、技術がありそうですね。
Posted by 住職 at 22:00│Comments(0)
│泡盛