2007年05月31日

泡盛探検隊・・・6

かくして、泡盛探検隊も最終回を迎える。

春雨でないこと。

瑞光だったこと。

30年に近い古酒で30度であること。

楽しい探検であったが、今回は購入を控えることとなった。

ちなみに、昔の春雨のラベルを探してみると、



これが家にあった。

電話番号からして、昭和のラベルの可能性が高い。

シンプルである。

春雨に関しては、ゴールドやブルーといった、

最近の商品から、春雨の字が、縦列のものや斜めの商品、

度数や古酒年数表示のシールで、販売時期を割り出せるマニアも存在する。

つまらない結果で申し訳ない。。。

それではこの辺で・・・

  


Posted by 住職 at 23:50Comments(2)泡盛

2007年05月31日

泡盛探検隊・・・5

もしやこれは・・・

「瑞光」?

オレンジのラベルは間違い易いのですが、比較すると・・・





間違いない!

宮古島のニコニコ太郎で有名な、

池間酒造の一般酒「瑞光」ではないか!

金賞表示はいつだ!

ラベルを見ると酒類品評会「金賞」受賞に年数の表示。

昭和・・・50年にも60年にも見える。・・・どっち?

今が昭和で換算し82年なので、

50年で32年、60年で22年に当たる・・・が、

受賞の表示なので・・・それ以降の商品とすれば、手掛かりになる。

もう一方、

琉球泡盛のキャップシールの使用時期も判断基準だ。

宮城館長はキャップシールからして、25年以上は経過している!

とコメントした・・・

これは、昭和50年だ!

館長のコメントを合わせると、S51年~S55年の商品が解る。

27年~31年古酒と判明。

30年古酒はおおよそ当たっていた・・・のだが・・・



泡盛館のポスターにも、金賞受賞の表示ラベルを確認。

「春雨」ではなかった・・・  


Posted by 住職 at 22:00Comments(2)泡盛

2007年05月31日

咲元酒造



咲元酒造の仕込み室です。

1500Lのタンクが、20基もありました。

良く見ると、外側にモロミタンクがまだあります。

工場が手狭で置けないようでした。



モロミの仕込み場所を広げると、もっと造れるようで、

近く、改築するようです。

そろそろ仕込みをストップして、改築と聞きました。

確かに木造の工場は、かなり古い造りですね。



これも木造ですが、国税が検定用に使うタンク上の足場。



こちらが、検定タンク。

ホーローですが、S47年とあります。

沖縄の本土復帰の年(72/05/15)で、1972年の8月です。

検定しないと、タンクの移動が出来きないのですが、当時は苦労したようです。



回転ドラムや三角棚は、まだ新しいようです。

雰囲気が伝わるでしょうか?

  


Posted by 住職 at 19:02Comments(4)酒造所

2007年05月31日

泡盛探検隊・・・4

やっぱりいませんでした。

社長は出かけているとの事。

聞けば、酒造組合の総会だそうです。

残念ですが、再びスタートライン。

これは、キャップシールの手掛かりのある「泡盛館」の宮城館長に聞くのも手?

思い立ったら吉日。小禄から寒川の泡盛館へ向かう。

館内に入ると、たくさんの展示商品。同じ春雨を探せ!



あった~・・・。

オヤ?何か違う・・・?



一部のラベルを手掛かりに、比較すると・・・

続く・・・
  


Posted by 住職 at 19:00Comments(0)泡盛

2007年05月31日

泡盛探検隊・・・3

おっと~。

久しぶりの宮里酒造ですが、電話はどうしよう。

いきなりは失礼ですが、

徹社長はいつもハードなスケジュール。

(行ってみて、会えなければ、その日は縁が無かったと思って!)

通りすがりで、この酒のことが聞ければいい・・・。

とりあえず、行ってみよう!



余談ですが、写真は私所蔵の春雨。

今や泡盛会のアイドルになった宮里酒造。

「古くも 香り高く 強くも まろやかに からくも あまい酒“春雨”」

のキャッチフレーズは、有名ですが、

この意味は、かなり深いですよ。


初期の熟成段階では、古いと香りは高くなるのですが、

長期で熟成が進むと、甘味に変わる香味成分や、失われる成分もある。

春雨は、それでも、香りは高いと言ってるのです。

これは、数十年先の香りを指しています。

2行目の「まろやかさ」は、「強さ」と関係するのですが、

ここで言いたいのは、油分の事。

一般に言う、「パンチ」や「アタック」の強さではなく、

たっぷりの油分から、まろやかさがあり、

何年経っても脂の載った酒を強調している。

最後の「からくも、あまい」とは、

まさに油脂成分を残存させる技術ではないでしょうか?

度数(からさ)が高くとも、春雨にはまろやかさ(油脂成分)があり、

何時までも「元気」がある。

長期の熟成に耐え、甘味を増していける自信なんでしょう。

リンクの酒造所説明でもあったように、

2000年サミットが酒造所の節目となったようですが、

桶売りで、どの酒に入れても、酒質を上げられるという、

自社の研究の結果が、他社にはマネ出来ない

「本物」を育てたんでしょう。

私の酒も15年を越えましたが、 まぁ~・・・いい酒です。

・・・・・ちょっと長い余談でした。

  


Posted by 住職 at 13:00Comments(0)泡盛

2007年05月31日

泡盛探検隊・・・2

キャップシールに注目。

これは、30年と言うだけのことはある。



「琉球泡盛」時代ではないか。

泡盛館のポスターによれば、21年以上のシロモノ。

「43度以上だと、凄い事じゃ!」と・・・期待もあったのだが、

キャップシールの表示から、30度を確認。

価値は、半分以下だな~・・・ぐすん(ショボン)

一路、宮里酒造へ・・・










  


Posted by 住職 at 10:38Comments(1)泡盛

2007年05月31日

入波平酒造



以前に酒造所見学した入波平の蒸留機です。

今年4月、空港近くに工場を移転したと聞いたのですが、

近くまた行かなくては・・・

当時は2階部から下にある蒸留機を見たのですが、

縦型が確認できます。

与那国では唯一、機械式の近代型蒸留機でした。


以前にも投稿したのですが、

左上の新聞紙に包んだ1升瓶が目に付き、質問すると、

「43度の10年古酒が無くなり、瓶貯蔵で造りはじめた」と聞けました。



今では酒屋で見かけることが無い10年43度。

その時、買ったのがお宝になる日も近い?


  


Posted by 住職 at 06:30Comments(0)酒造所

2007年05月30日

泡盛探検隊・・・1

5月のある日、友人の事務所での話である。

知人が「春雨」の30年古酒を売りたいとの事。

値段を交渉をし、伝える・・と言う。

OKして、後日の電話を待った。

すると、「購入前に商品を持って帰って来た」・・・との事。

いそいそと出掛け商品と対面。



度数や年数が気になる!

「酒造所で聞いてこよう!」と意気投合。

泡盛探検隊の始まりであった。  


Posted by 住職 at 23:10Comments(1)泡盛

2007年05月30日

天龍蔵



98年の天龍蔵の蔵出しの写真です。

友達2家族も誘って出かけ、お祭り騒ぎでした。

9年前といえば、息子達もワンパク盛り。

次男は抱いてないと、危なくて・・・

落ち着かない子供達が、写真に入るまで

待って頂いた優しそうな有祥社長が思い出です。

  


Posted by 住職 at 16:40Comments(2)酒造所

2007年05月30日

龍泉



名護の龍泉酒造の蒸留機です。

正面から横型の蒸留機を写真に収めると、SLみたいに見えますね。

立ち上がりの形が、それらしい形だけに一層です。

こちらの蒸留機は、立ち上がりにダンボールが巻いてあります。

意味があるはずです。

以前にも見ましたが、戻りが少なく、複雑な旨みのある仕上りになると聞きました。

先日販売の50度もこの状態で製造しているのでしょう。

すこし、酸味のある仕上りですが、落ち着いてからの味は深みのある酒が期待できますネ。

濾過も古酒向けの仕上げを使っているようです。

早速、鬼の腕に入れました。
  


Posted by 住職 at 05:56Comments(2)酒造所

2007年05月29日

山川



お気に入り写真の極みです。

山川酒造の蒸留機の立ち上がり(濃縮塔)の写真ですが、

ウマの部分が3箇所から出ています。

現在は、真中のみの使用と聞いてますが、特殊な蒸留機のパーツに、

思わずフラッシュして撮影しました。

山川の蒸留機が、縦型というのも、覚えておいてくださいね。

  


Posted by 住職 at 18:49Comments(0)酒造所

2007年05月29日

酒チューカー



酒チューカーです。

酒はそのままですが、チューカーとは、急須のこと。

御茶用との違いは、中に茶漉しが無いこと。



穴だけが空いています。

  


Posted by 住職 at 17:59Comments(0)酒器

2007年05月29日

田嘉里 2



田嘉里の看板の脇から伸びる田舎道です。

風情がありますね。

仕込み水は、山の湧水。

「酒の命です!」と言うだけのロケーションを感じますよね。

引き込まれてしましそうな風景がありました。
  


Posted by 住職 at 04:03Comments(6)酒造所

2007年05月28日

田嘉里 1



田嘉里酒造裏の甕です。

昔のもろみ仕込み用の甕とお聞きしました。

石川酒造が「県内随一甕仕込み」と言って有名な甕仕込みですが、

昔はみんなやっていたのでしょうか?

これは約1石の甕ですが、

もったいない!!!

仕込みはいいので、貯蔵に使って!(今も甕貯蔵はやっているようです。)

使わないなら売って下さい!



  


Posted by 住職 at 22:00Comments(2)酒造所

2007年05月28日

咲元



渋い写真ですね!

咲元の蒸留機です。

だいぶ古い様で、修理しながら使っているとの事。

本体の周りには、白い耐熱材が巻いてます。

横型ですが、一般的に他で見かけるタイプより径が大きく、短いタイプですね。

かなり古いので、買い換える時期のようですが、

形を変えると、味も変わるので気を使う所です。



右側にある冷却タンクの写真は、奥の入口が重なっているので、

並べて想像ください。馬の水平部も長めですね。

咲元の写真は、まだありますので、追々アップしましょう。


  


Posted by 住職 at 06:00Comments(0)酒造所