2024年04月27日
酒器などの容器
泡盛の酒器は、どの酒類よりも多い。泡盛好きなら誰もが周知です。
仕込み甕や古酒甕(2斗、1斗・・・)に始まり、仕次ぎで取り置きするウニヌティ。
入れる時の片口、タワカサー、チュワカサー、カラカラ、酒チューカー、
猪口、もっと小さなチブ小、お祝い用には嘉瓶、神様用のビンシー、渡名喜瓶、
出掛けに持っていく抱瓶、雑記のコップや徳利、ぐい吞・・・ざっと数えても、20種近くあります。
こんな酒、世界のどこを探しても無いと言い切れます。
天下のワインでも、せいぜい10種もあるかです。
それも、グラスがボルドーとブルゴーニュに分かれて、
広い地域で、味の違いが分かるように発展しているのみ。
その数が何を表すか?と考えた時、
一つはどれだけ生活に密着してきたか?だと思います。
更に、口にするまでの工程。
仕次ぎという文化と、香りを変化を楽しむ!
というクースの特徴が、これだけの酒器を生んでいます。
今では、酒器の一つ一つが、価値の高い骨董品となっているのに対し、
泡盛クース自体は、本島の価値が見いだせてない・・・。
残念です。
今一つ、文化の中心である泡盛クースに光を当てて、
泡盛クースの価値を見直さないといけません。