2024年04月05日
名酒
「君知るや名酒泡盛」の名酒の話は、前にも書きました。
発酵学のオーソリティ坂口謹一郎氏の論文です。
写真は、私が飲んだ販売された商品でも、名酒だと感じた2本。
識名酒造の「匠の舞」43度と咲元酒造の@「黒麹の囁き」35度
風味も抜群で、それぞれ印象に残っています。
今の泡盛製造にどこよりも旨い泡盛を造ろうと思う気持ちは?情熱はあるのか?
と聞くと、それほど強くないと思います。
私は、ものつくりの原点だと思うのですが、
色んな酒類に走ったり、効率を考えたり・・・。
古酒であれば、熟成環境は大事ですが、
旨い酒どれもが特別な環境に置いたわけでもない。
悪い環境になかっただけで、他とも違いは大きくない・・・。
やはり、造りでしょうね。
もう一つ、私の経験で、ある酒造所の汲み水130%の酒で20年以上の古酒に
同じような味わいを感じたことがありました。
あれは「匠の舞」の様な厚みのある濃厚芳醇な味わいでした。
それが、汲み水に興味が湧いたきっかけです。
昔の酒造りでやっていない方法を取り入れた泡盛との出会い。
あれは結構衝撃的でした。
今の技術で造られる進化した泡盛は、優等生ではあるが天才ではない。
私が思うに、坂口先生が飲んだ酒は、決して凄いクースでもなかったと思います。
専門的な感覚で、泡盛の出自と造り・完成度だけで、この言葉を残した。
泡盛のクースには、もっといい酒がたくさんありますよ~!で、
飲んだ貰ったら、次はどんな論文を書いていたんだろう?
Posted by 住職 at 22:00│Comments(0)
│泡盛