2011年06月14日

ワイン1

ワイン1

どこまで書いたか定かでないので、重なるかもしれません。

ワインはその年の葡萄の出来を、そのまま瓶詰めする感覚でした。

原料のパワーをそのままに、「何も足さない、何も引かない」

泡盛はどうか?というと、旨み成分である油脂成分、

「高級脂肪酸」を濾過で減じてしまっている・・・

技術の向上は良いのですが、残念な一面もあります。

必要最小限であれば良いのですが、油分をとると、すっきり感が出ます。

私はお肉に例えて、「サーロイン」は美味しいけど、

「ヒレ」のほうがスッキリで、食べやすい・・・という話をします。

適当な油分は、アルコールの刺激を和らげ、甘さや円やかさを演出します。

その代わり、量が飲めない、香りがきつい、氷(冷やすと)で白濁する、

瓶内で浮遊物がある・・・などのクレームや売れない原因も秘めています。


飲み続けられる淡麗辛口・・・どっかで聞いたことがありますね。

ドライな飲み口は、泡盛では正に「濾過技術」によるものが大きい。

油分に影響の大きい減圧蒸留も然りですが、

飲み続けられるライト感覚な酒は、バブリーで食中酒をイメージします。

ビールなら「アサヒスーパードライ」などが、飲めや歌えの

ベブル期を象徴する商品でしょうか?


今は不況ですから、逆に量より質の時代。

ビールは、麦100%の「プレミアムビール」が静かな人気です。

量を飲む人たちは、本物志向の少量では満足出来ず、

本物に似た味わいの、第2、第3、第4のビールで価格を下げ、

量を求めているのがあります。

泡盛も減圧代表の「ZS」が、一時期の勢いを失いつつあります。

その代わり、酒造所もそれに代わる本格古酒を販売しています。


さて、泡盛の濾過技術は、革命的だったと思いますが、

クース造りの観点からすれば,最低限の濾過は致し方ないにしても、

クレーム対策とか、貯蔵管理の手間を省けるなどの濾過は、残念でなりません。

濾過にも、粗濾過、簡易濾過、保安濾過、常温濾過、冷却濾過、無濾過・・・

と、種類があります。

泡盛文化の為に、表示義務を設けていただけないでしょうか?





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Posted by 住職 at 06:38│Comments(4)泡盛
この記事へのコメント
濾過表示 大大大賛成です。
酒造所の皆様 よろしくお願いします。

石川酒造のHPでは 商品説明のページに濾過の記載があります。
Posted by 壷屋酒店 at 2011年06月14日 10:03
個人的にはろ過だけではなく、種麹、製麹時間、使用酵母、発酵日数とかも表記して欲しいところですが、まずはろ過だけでも表記してくれると、ありがたいですね
Posted by E.U at 2011年06月14日 20:54
それらの表示内容で、その泡盛のタイプを判断できるのは、ある程度知識のある方に限られます。一般のユーザーが必要としているのは、単純明快な味わいや香り等の風味の表示。あとオススメの飲み方などの紹介等があればいいのではないでしょうか。日本酒の裏ラベルなど、かなりの情報が表示されているものがあります。一般の方にはその方が分かりやすいと思うのですが。泡盛の販売促進にもつながると思うのです。

もちろん 濾過表示・・・もありがたいです。
Posted by あわもりん at 2011年06月14日 22:26
すいません。
仰るとおりですが、私は一般酒を余り飲まないので、
クース用だけの表示の話でした。

早飲みタイプタイプか、クース用なのかは区別できないか?
と言う話なので、仰るように早飲みタイプは、
味の特徴を表示していただきたいです。
Posted by 住職住職 at 2011年06月15日 19:25
 
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