2012年11月01日

一郎屋でのテイスティング会

一郎屋でのテイスティング会

先週は産業まつりもありましたが、

一郎屋のテイスティングや、津波古酒造(太平)の蔵祭り、

仲間のクース会と、書きたいことは山ほど詰まっています。

時間が無くて、書けないだけなのですが、

予告したものについては、

報告をしないといけないので書きます。


一郎屋のテイスティング会は、最高でした。

参加者31人。

ちょうど、手頃なテイスティング会で、

初参加の方もいましたが、コミュニケーションも行き届く、

楽しい会だったと感じました。

スタート前に、ハプニングがありまして、

八重泉樽酒が液面低下で、交換を余儀なくされましたが、

ちょうど、離島の酒で同じ石垣の白百合があり、直前で変更、

テイスティングは写真の4本となりました。


テイスティングは、すべて4合瓶となり、

20ml/人で、4種類ほど・・・、一人80mlのテイスティング。

予定になかった白百合は、30年程度の43度で、

以前にブログ内でも紹介したような、

雑味の一切無いシンプルな風味のさわやかなクースになっていました。

今の白百合は、こんなクースになるか?というと、難しい・・・

何故、こんなに香りの良い女性的な・・・と聞かれると、

私は先ず、地釜直火の蒸留機の不思議さをあげます。

未知な力のある原酒できる。

そして、更に池原酒造所独特なのは、銅鍋です。

硫黄臭などを抑えるとされる銅素材の蒸留機は、

以前はどこの酒造所でも使われていましたが、

今では、池原と請福2Fのサキタリヤぐらい・・。

何らかの違いがあるのは、言うまでもない。


次に、玉の露。

この酒は、香りが飲む気を誘うほど、強い香りでした。

こちらも直火釜ですし、10年ほど前に、横型蒸留機が入り、

一部味が変化しましたが、その前の酒ですから、

価値が高いですね。

この酒を飲めた人は、直火の「玉の露」を、

買いたい気持ちに、強く駆られたと思います。


舞富名は、60度で25年くらい。

以前の「どなん」、国泉泡盛の番地(158番地)が、

ラベル上、一緒に表示されています。

いわゆるダブルアドレス。

平成元年創業当時のものと判断できますが、

いい香りになっていました。

当時の様子は、解りませんが、今の酒よりも力強く感じました。

入波平は、与那国唯一、縦型蒸留機ですが、

購入当時は、扱い?味の決定に悩んだのではないか?と思います。

今では、ゆくよかな味わいですが、

当時の原酒を一度飲んでみたいと感じる味でした。


最後は、一番に開けたのですが、

宮古の千代泉40度40年。

私は、ここの酒造所は見たことがないのですが、

とても、やさしい味わいを引出しています。

私の感覚では、やはり仕込み水の違いは大きいかと・・・。

宮古島は、200を超える硬度の水が、水道水から出ます。

今では、軟水機などを駆使し、酒造りをしていますが、

40年前ですと、こんな機械の影響も少ない時代。

そういう意味では、原酒の力が違っていたのか?と思わせる味でした。

残念ながら、風邪のひきはじめで、細かなノージングも困難な状態でしたが、

私が感じた4種類のクースの味わいは、以上でした。

参加した皆さんはどうでしたでしょうか?


瓶貯蔵でこの味ですから、甕酒ともなれば、

クースの味は、無限です。

今後、一郎屋さんではクースを決め、

泡盛愛好家向けにテイスティングも計画している!とのこと。

できれば、安い値段でお願いします。

ではでは。








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Posted by 住職 at 22:00│Comments(7)泡盛
この記事へのコメント
 40年物千代泉やダルマボトルの白百合や玉の露・・・相変わらず凄い古酒ですね・・・。

 どこに眠っていたのか・・・(笑)

 沖縄が宝島に見えるときがあります(笑)

 最近、玉の露の古い商品を飲んでみたいと思うことがあります。
 今まで飲んだことがないもので・・・。

 手づくり感たっぷりの濃い泡盛をイメージしているのですが、どうですか?
Posted by 好きです泡盛 at 2012年11月02日 06:36
今の味と比較すると、
差の激しさで、
白百合は衝撃だったようですが、
熟成の代わり映えでは、
玉の露は、NO.1でした。
Posted by 住職 at 2012年11月02日 06:52
こんにちは。

素晴らしいテイスティング会ですね。

できれば、参加してみたいですね


白百合の畳かじゃーから、熟成すると華やかな香りなるのが信じられないですね

白百合以上に、化ける泡盛はありますかね?


個人的に好きな舞富名

五年60度のものを香りしたことがあり、あまりにもいい香りに熟成しているため、それ以来虜になっています!笑


近い将来、宮之鶴の新酒でもいいので、40度以上の泡盛を作っていただきたいなと思っております。
Posted by 泡盛じょーぐー at 2012年11月02日 12:07
昼休みにコンビに弁当食べながら極上古酒を飲んだ住職様の文章を読む。

彼我の差に悶えながらも、やはりいいものはいい。こうしたお酒を理解できる

人と出会うために古酒を育てるのだと思っただけでもモチべーションが高まり

ます!なんか県知事賞受賞酒も吹っ飛んでしまいそうですね。私は首都圏

在住なので、週末には新宿小田急の九州(沖縄)物産展へいってこようと思

います。ついでに銀座のわしたショップへ寄って神村さんの芳醇浪漫、買っ

てきます。

宮の鶴の原酒は欲しいですね。一般酒でさえいまだに希少なんでしょうが

蔵元さんには何とか古酒作りに励んでいる人間向きに原酒をお願いしたい

ものです。

よろしければ今年の鑑評会の結果について、住職様なりの感想をお聞かせ

ください。よろしくお願いします。
Posted by ペットサウンズ at 2012年11月02日 12:20
鑑評会の結果は、考えが多すぎて、
本文に書きますね。

小田急には、行けなかったのが残念です。
できれば、その情報も頂ければ助かります。
Posted by 住職住職 at 2012年11月06日 03:55
酒じょーぐーサン!
宮の鶴の件、私も賛成ですが、なかなか動いてくれません。(悲)

白百合の味の「畳かじゃー」はウケますね。
確かにそうかも・・・。
私は、墨汁みたいな・・・と言ったりします。

今では特徴的なあの白百合の味も、
ここ20年くらいで印象付けられた味だと思っています。
聞くところによると、甕に入れ、あの香りを付けてから、
ビン詰めする!と聞いたのですが、
推測するに、意図的につけた畳かじゃーということ!

今回のビンは、そんな味が定着しない以前の商品で、
華やかな、少女のような印象の味でした。
今の白百合とは、原酒の状態が違うので、
現行の商品を置いても、この味にはならない!と驚けます。

ということで。
Posted by 住職住職 at 2012年11月06日 04:05
離島祭りには参加できませんが、会場ではなんと「照島」の44度が販売されるそうです!
Posted by 好きです泡盛 at 2012年11月22日 01:18
 
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