2013年10月25日

酒の甘さ

酒の甘さ

内容と写真は直接関係ありません。


クースが甘い方がいい!・・・と書いたことがあります。

甘さが前に出ているクースほど、理解され易いことは誰もが解っています。

ですが、この「酒の甘さ」については、いつから感じたものなのか?

自分の官能でも、甘い香りや柔らかさは好きですが、

ほんの数年前までは、

「首里酒の辛さが消えると、泡盛の伝統も消えてしまう・・・」

と言われたことを思い出します。

本来、首里酒に伝統の味があったのか?の疑問も抱きますが、

確かに、泡盛全体の中で、辛口と言われる酒があるのは確かでした。

堅さや苦さ、塩辛さなど、カシューの様な味わいでは、甘いとは言えません。

それでも、落ち着きとバランスが取れていれば、

確かにクースとして良い酒です。

今だと、玉友や太平などにそのイメージを感じます。


一方、甕の影響は、それだけでは決して甘みは生みませんし、

ミネラル感などが、表に出やすい。

甕感の渋さなどもありつつ、クースの甘みが加わると、

何とも言えないバランスになる。

この辺が、昔の酒の味なのか?と思えます。

黒糀の囁きなどがそうでした。


まとめにくいのですが、いつの頃からか、

酒は、甘くなっているようで、新酒でも甘くて飲みやすい酒が、

どんどん造られています。

売れる酒が、好まれるのは理解できるですが、

伝統のクースの味は、やはり、想像を超える味の様な気がするのは、

私だけでしょうか?


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Posted by 住職 at 10:45│Comments(0)泡盛
 
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