2012年10月22日

泡盛の世替り

泡盛の世替り

萩尾俊章氏による博物館講座に行ってきました。

戦後の泡盛の変遷を中心に話をする・・・ということで、

近年の泡盛ブームを含めた、戦後の面白い話が聞けて、良かったです。


戦後、密造酒や闇酒から始まる県内の酒の話は、

占領下の法律「ニミッツ布告」により、

酒類販売が軍政府の許可制になった事が大きく関わっています。

原料は糖分があればチョコレートやジャムまで使用された・・・。

アルコールに対しての知識もないので、工業用のメチルアルコールを飲み、

失明や死亡する者も続出したそうです。

戦後1年間のメタノールによる死者は、46人だったそうですが、

その後、正式に民政府管理の工場が5箇所設立されます。

それから更に2年を経て、1949年に民間に移管したときは、

許可制なので、186名に免許を交付しています。


興味があった米原料の泡盛は、いつごろ定着したか?

という原料に関する話は、明治の暮れだったとの内容で、

当初は、タイ米に限らず、満州米やビルマ米も使用していたようです。

戦後の酒造りでは、1950年(昭和25年)には、

全体の85%が米原料になったそうで、

1952年に1000tのタイ米を購入する取り組みの内容もありました。

他には、瓶販売は識名に始まったこと。

名酒泡盛の坂口先生の話。

泡盛を取り巻く近年の団体活動 等々

でした。


面白かったのは、1967年のビール瓶のリサイクル使用率が、

大瓶633mlの使用で、50%を超えていた話。

その後の泡盛専用瓶が、600mlとなったことは、

そんなビール瓶使用のなごり・・・と説明していました。

確かに、3合(540ml)というには、量が多い。

沖縄人が量に対し、アバウトだったのを象徴しているようです。

笑えました。


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Posted by 住職 at 18:42│Comments(3)講習
この記事へのコメント
 情報アップありがとうございました。

知っている知識もありますが、やはり話としてまとまって聞くのはいいですよね。沖縄ならではの講演会で羨ましいです・・・。

週末の産業祭り、私は金欠で行けませんが、情報アップを楽しみにしています!

何か秘蔵泡盛が販売されますかね? 今年の暗いニュース(泡盛業界の)を吹き飛ばすような泡盛が販売されるとインパクトあるんですけどね・・・。

それは期待しすぎ?(笑)
Posted by 好きです泡盛 at 2012年10月22日 21:24
 情報アップありがとうございました。

知っている知識もありますが、やはり話としてまとまって聞くのはいいですよね。沖縄ならではの講演会で羨ましいです・・・。

週末の産業祭り、私は金欠で行けませんが、情報アップを楽しみにしています!

何か秘蔵泡盛が販売されますかね? 今年の暗いニュース(泡盛業界の)を吹き飛ばすような泡盛が販売されるとインパクトあるんですけどね・・・。

それは期待しすぎ?(笑)
Posted by 好きです泡盛 at 2012年10月22日 21:25
今月から来月にかけて、出張が多いので、
泡盛の日のイベントなどは、私も出席できません。

できる情報は、発信致しますので、よろしくお願いします。
Posted by 住職住職 at 2012年10月22日 21:44
 
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